フィラリアについて(1)と(2)は1週間も経たずに投稿したので、この勢いで(3)を投稿という予定だったのですが、
気がつけば前回の記事から約2ヶ月経ってました。。
良い意味でのマイペースだと思うようにしています
・フィラリアの検査ってどんな検査?
顕微鏡もしくは検査キットを使う10分ぐらいで結果のでる血液検査です。
顕微鏡検査では幼虫がいないかどうかを確認する検査ですが、
正確性が低いため現在では単独で実施することはなくなりました。
検査キットは雌の成虫の寄生を確認する検査で、かなり正確性が高く病院内で簡単に検査できるため、
現在一般的に行われている方法です。
・検査をする意味
検査をしてから処方するようにと薬の能書に書かれているので、病院としては義務でもあるのですが、
薬の吸収に問題があったり気候による感染期間のずれ等のアクシデントを考えて行うことになります
フィラリアの幼虫が血液中にたくさんいる状態で予防薬を使用してしまうと、
アナフィラキシーショックを起こす可能性があるので大変危険です。
成虫の駆除は予防薬ではできませんから、もし感染していた場合のことを考えると早期発見は重要です。
・検査をする時期はいつでもいい?
検査の時期は重要です
実は感染したらすぐに検査で解るというわけではないのです
現在の検査では、早くても感染してから5〜6ヶ月たたないと診断できません
昨シーズンの予防がちゃんと出来ているかどうかを調べる場合、感染期間が11月中頃までだったなら、
4月中頃〜5月中頃ぐらいにならないと検査をしても解らないということになります。
引っ越してこられた方とかで、毎年2月に検査を受けているケースが何件かあるのですが、
これでは10月や11月に感染していた場合、検査に引っかかってこないので、
5月に再検査しないといけなくなります(東北地方でも10月はまだ感染期間です)
2月とか早い時期に検査を勧める理由はわかりませんが、たまにそういうところもあるみたいなので
ご注意を
(但し、フィラリア感染症が疑われる場合は、何月でも検査を行います)
2月に検査をするのは、5月にフィラリア検査が集中して病院が混雑するのを避けるためなのかな?
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アッシュ犬猫クリニック 西宮市の夙川にある動物病院です
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