今回は、犬に美容整形手術
実は犬の美容整形手術は昔から日本でも一般的に行われているのですが、あまり知られていないかもしれません。
一番わかりやすいところで言うと、ドーベルマンというと耳が細く立っていて尻尾が短い外観を想像されると思います。
実際は生まれたときからそういう容姿ではなく、耳はビーグルみたいに大きく垂れていて尻尾も長いのが本来の姿です。
それを誰が決めたのか、美容整形手術で変えるのがドーベルマンとして正しい容姿としてしまったのです
人気犬種のトイ・プードルは、前足の親指を無くして尻尾を短く切られてしまいます。
勝手にこの犬種はこうあるべきだと決められて、見た目だけの問題で訳も分からず手術されたらたまったもんじゃないですよね
最近は、動物病院が手術を拒否しているのかブリーダーさんがしようとしなくなったのか、手術をされてないワンちゃんが増えてきています。
とても良い傾向ですよね
本題からそれてしまったのですが、今回は美容整形手術(正確には形成外科手術)が体のために必要だったワンちゃんのお話です
かなり珍しいのですが、生まれつき左だけ瞼の形がおかしく眼球が必要以上に露出していました。
一目見て普通じゃないのが解るレベルです
このままだと眼球にとってよくないので手術をすることになりました。
通常の手術と違って眼の周りの手術なので、見た目と眼球に対しての影響を考えて、毛の生えている方向や傷跡が解らないように注意しないといけませんし、立体的なテンションと重力をイメージしないといけません
病気を治すための手術ですが、顔なので手術跡の見た目も重要、誰が見てもうまい下手が評価できる手術ということもあり、普段の手術とはまた若干違った緊張感があり、いつも以上に肩が凝りました
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アッシュ犬猫クリニック 西宮市の夙川にある動物病院です
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