今回は無事?に前回の続きで肺腫瘍について書きたいと思います
「うちのこ、最近よく咳をするんですけど肺がんでしょうか?」と時々聞かれるのですが、
実は咳の原因で肺ガンを真っ先に疑うことはありません。
というのも犬では肺がん自体が珍しく、もし肺がんだったとしても咳が出る確率は50%ぐらいと言われているからです。
それでは、当院で手術したワンちゃんの場合はどうかというと、やはり咳はでていませんでした。
それじゃあなぜ肺がんがあるのがわかったのかというと、
心臓病(弁膜症)の定期検診のレントゲン検査で偶然発見されたので、ビックリでした
(このとき体調面で変わったことはなく、元気食欲もありました)
肺がんだけじゃなく、大体の病気はかなり進行するまで無症状です
何かしらの症状がでていて元気食欲もなくなってからだと手術ができない手遅れの状態になっていることが多いので、元気に暮らしていても(元気だからこそ)定期検査は大切なんです。
(赤ちゃんの時のしらたま)
当院で手術したワンちゃん、発見が早かったので手術から1年2ヶ月経過して現在12歳になりましたが、手術前と変わらず元気に過ごしています
(心臓の弁膜症もたいして進行していません)
ちなみに心臓の弁膜症があるから全身麻酔をかけれないと動物病院で言われることがあるみたいですが、
元気に走ることができている状態なら全身麻酔ができる可能性が高いので、
他の動物病院で診察を受けてみるのもいいかもしれません
今回のお話のワンちゃんは、飼い主さんから写真使用の許可がもらえなかったので、
残念ながらレントゲンや手術の写真をお見せできません。
文章だけではどんなことをしているのかイメージできないですよね
次回、肺葉切除ではありませんが、写真の使用許可がいただけた去年実施した開胸手術のお話をしようと思います
(大きくなったしらたま)
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アッシュ犬猫クリニック 西宮市の夙川にある動物病院です
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