1週間で3回目の更新
なんかブログっぽいですね
前回の続きで、手術が終わって麻酔から覚醒するときのお話をしますね
手術が終わる(皮膚を縫い終わる)頃には、ガス麻酔をOFFにします。
そうすると、ほとんどの犬猫は5〜10分ぐらいで麻酔から覚醒し始めます(動き始めます)
覚醒してきて口をハグハグ動かすようになると、呼吸状態も安定しているので気管チューブを抜いてしまいます。
http://blog.goo.ne.jp/kurocatash/mo/3a2433ffaded63c12553c1cd57fdb684
http://blog.goo.ne.jp/kurocatash/mo/396e5df26a05f2d95a702e44830464f7
気管チューブを抜いた後、だいたいは10分以内にお座りや歩くことができるようになります。
人の場合、手術した日は動けないイメージですが、ワンちゃん・ネコちゃんはすごいですね
ちなみにしらたまの手術直後の状態はこんな感じでした。
http://blog.goo.ne.jp/kurocatash/mo/88c2350fb019435cae9c44bedba94017
当院では、手術してから抜糸までエリザベスカラーというエリマキトカゲのエリのようなものを着けて、
傷口の保護をしていただいてます。
病院によっては着けないところもあるようですが、ワンちゃんやネコちゃんは傷口を気にして舐めたるどころか、
糸を咬みきって傷口を開けてしまうこともあります。
何かあってからでは遅いので当院では手術後にエリザベスカラーは必須です
(避妊手術をした日の夜に自分で傷口を開けてしまって亡くなったお話を
飼い主さんから身近に起こった出来事として、今までに何件か伺ったことがあります)
エリザベスカラーをしてると食べれるの? 生活は不自由じゃないの? 寝れるの??
といった質問をよく受けます。
大丈夫です
たまに着けてると固まってしまって動かないというこもいますが、ほとんどのこは全然気にせず過ごしてくれます
しらたまの食べてる動画です
http://blog.goo.ne.jp/kurocatash/mo/9a37705136bc278c1dd02bd0574d9262
そして、遊んでいる動画です
http://blog.goo.ne.jp/kurocatash/mo/88dfeefe508a35c2c736a93314fe8cdf
最後に寝ている姿は、静止画です
次回、いよいよ抜糸について書いたら、しらたまの去勢手術のお話は終了になります
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アッシュ犬猫クリニック 西宮市の夙川にある動物病院です
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前回に引き続き、しらたま(うちの猫)の去勢手術をお届けします
ほとんどの動物病院は、午前診と午後診の間に手術や検査をおこなっています
当院では、去勢手術は日帰りなので午前中にお預かりして、お昼に手術、
午後の診察時間の時に退院となっています(女の子の避妊手術は1日入院です)。
それでは、手術のための全身麻酔についてお話ししますね
当院では、麻酔の量を減らすためにまず鎮静剤と鎮痛剤を麻酔前に使用しています。
そして注射麻酔で意識をなくしてから気管にチューブをいれて(気管挿管)、
ガス麻酔で麻酔状態をコントロールしていきます
気管挿管(気道確保):気管にチューブをいれることですが、そうすることによって呼吸が止まっても
すぐに人工呼吸をすることが出来たり、ガス麻酔を使用することが可能になります。
麻酔が深くかかると呼吸が止まってしまうので、安全のために気管挿管は大切だと思っています
ガス麻酔:注射麻酔より優れている主な点は、麻酔の深さの調節がしやすい、麻酔からの覚醒が早いです。
注射麻酔:ガス麻酔と比べてのメリットは、血管確保や気道確保をせずに筋肉注射もしくは静脈注射をするだけで実施可能なので、
麻酔をする側にとって、手間とコストがかからないということだと思います。
さてさて実際の麻酔はどんな感じに行われているか、動画をお見せしたいと思います
動画は注射麻酔で意識をなくしてから挿入した気管チューブを、麻酔器につなぐところまでです。
(動画はあくまで当院での麻酔方法です)
http://blog.goo.ne.jp/kurocatash/mo/57b6d7f9a6a899661db8d5d4791a1133
麻酔がかかると、心電図や血圧計、体温計などを付けて、体の状態をモニターできるようにします。
その後、手術をしやすい体勢にかえてから、手術をする部分の毛刈りをして消毒をします
http://blog.goo.ne.jp/kurocatash/mo/592c2b16c26a508429c1ba5307659f90
麻酔がかかっているので当然ですが、動画中のしらたまは右手を触られても反応しません
毛刈りが終わったところです
手術中の動画は、少しですが血が見えてしまうので自粛しますね
病院では血が見えてても平気な方には、どういう手術をしたのか画像と動画をお見せして説明しています。
手術後の写真です
なんとなく実際の手術の流れが伝わりますでしょうか??
続きはまたまた次回になります
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お盆が過ぎてもまだまだ暑いですね
残暑きびしい昨日、しらたま(うちの猫)の去勢手術をしました
ブログではまだまだ赤ちゃんって感じの写真しか載せていないですが、
実はすっかり大きくなっていてもう約5ヶ月になっております
(ブログの更新をさぼっている間にもうすっかりお年頃のやんちゃさんです)
いい機会なので、全身麻酔や去勢手術がどのように行われているのか、
見たことのある人は、ほとんどいないでしょうから公開してみたいと思います。
ただし、以下の麻酔から手術の流れはあくまで当院の方法であり、
前に書きましたように病院によって良くも悪くもやり方は、様々です
当院では全身麻酔をする場合、どんなに短時間の麻酔でも
何かあったときにすぐに治療ができるように、血管確保と気管挿管は必ずしているのですが、
まずは血管確保について説明しますね
血管確保:犬猫では、一般的に前足の血管に柔らかいチューブを入れて、テープで固定します。
これをしていると、注射の度に血管に針を刺さなくてもチューブからお薬を静脈に入れることができる。
状態が急変して一刻を争うときでも、すぐに静脈にお薬をいれて治療ができる。
チューブを使って静脈点滴をすることができるといったメリットがあります。
(人と同じように注射針を直接血管に刺すと、犬猫はじっとしていてくれないので
えらいことになってしまいます)
それでは、実際にはどうやって血管確保をしているのか、動画でお見せしたいと思います
(注:動画中のしらたまは、すごく嫌そうに鳴いてますがほとんどのこは、大人しくしてくれています
うちの子がダメみたいな説明になってるので、しらたまの名誉のために言いますが、
ふだんは聞き分けの良いいい子なんです。決して親バカではありません
たぶん。おそらく。。)
http://blog.goo.ne.jp/kurocatash/mo/44c210ea2c06d3bbe6cfefd85e9148c5
全身麻酔をかけるときは、絶食絶水をしてきてもらうので若干脱水をおこします。
脱水のまま全身麻酔をかけるのはよくないので、麻酔前に血管にいれたチューブから
点滴のスピードをコントロールする器械を使って、静脈点滴を実施しています。
http://blog.goo.ne.jp/kurocatash/mo/e9dfaa81393a2195a69f455f23864d2b
点滴のチューブは長く自由に動くことが可能なので、そんなにストレスにはなりません
(逆に人の点滴の方がじっと寝ていないといけないので、しんどい気がします)
長くなってきたので、続きは次回に書きますね
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かなり直前になってしまいましたが、お盆休みのお知らせです
8月12日(金)〜15日(月)がお盆休みとなりますので、ご注意下さい
少し前に梅雨入りして、案外スムーズに梅雨明けしたと思っていたらいつの間にかお盆
学生時代と違って、とくに行事がないのでいつも気がつけば「もうそんな時期かぁ」という感じになってます
そんな感じでいつの間にか夏も終盤にさしかかってますが、
この夏、当院にとって大きな出来事がありました
開院当初から勤めてくれていたスタッフが、結婚のため6月末で退職したのです。
私がポーっとしていても、どうしたら病院の業務がスムーズにいくのか自ら考えて実行してくれる
すばらしい看護師さんでした
そしてワンちゃん、ネコちゃんだけでなく飼い主さんからも好かれていて、
辞めることを知った方が、わざわざプレゼントを持ってきてくださったりということが、
10件ぐらいありました。
私は今まで、何十人かの看護士さんが退職するのをみてきましたが、
辞めるときに飼い主さんからプレゼントを頂けた人は記憶にありませんので、
本当にすごいことだと思います
当院にとってはすごく残念なことですが、新しい門出を心から祝福しています
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